気楽なシングルだから、共稼ぎだから、今は赤字じゃないから大丈夫、と思っていても、いざ有事となると、意外なリスクで家計破綻してしまうことも。家族構成別にありがちな家計の落とし穴と、改善点を探っていきます。
自宅でホームファイナンスを議論
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有事に最も強いのは稼ぐ力があること

有事を乗り越えられる家計には、共通する特徴があります。

まずフロー面では、毎月貯蓄が確実にできていること。月々ギリギリ黒字でも、ボーナス頼みの状態は要注意です。赤字転落する最大の原因は固定費にあります。住宅ローン、教育費、自動車関連といった固定費の比率が高すぎると、収入が減ったときに身動きがとれません。

ストック面では、いつでも使える手元資金をしっかり確保していること。外貨建て商品や株式、不動産などは、必要なときに減っていたり、換金できない可能性があります。こうした運用に偏るのは危険です。

実は、有事に最も強いのは稼ぐ力があることです。誰もが認める仕事ができれば、たいていの危機は乗り越えられます。仕事力+家計力を磨いて、将来の危機に備えましょう。