外見を磨くほど、結婚相手に求めるレベルも上がってしまう
私のお客さまで同じく派遣社員の方でも、資格系の学校や通信講座にお金を使ってスキルを身に付け、年収アップにつなげることができた方もいます。ツワモノでは、事務員時代にNHKのハングル講座だけで勉強し、韓国に留学。そこで韓国人男性と出会い結婚し、現地で起業までして現在、旅行会社を経営しているお客さまもいます。
竹中さんの“外見重視”のお金の使い方でさらに難しさを感じたのは、「こんなにお金をかけて外見を磨いたんだから、私の見た目に似合ういい男じゃなきゃ嫌!」と、結婚のハードルもどんどん上がっていったことです。
さらに、「年収1500万円以上」という相手男性の設定の仕方もいかがなものでしょうか。いくらパートナーが今現在高給取りであっても、離婚や病気、死別など、一生安泰でいられる保証などどこにもありません。自分自身の経済力を高めることが唯一の、身を守るすべだと思います。
そういった意味で、竹中さんには自分への投資の仕方を考えてみては、とお話をしました。実際、今の彼女は非常に質素な暮らしをしており、自炊に喜びを見いだしています。節約しながらおいしいごはんを自分で作れるというのは非常に大切な一生ものの生活スキルです。竹中さんには、外見も中身もすてきな方になってほしいと願ってやみません。
(構成=小泉なつみ)