米国株は暴落しても回復する
また、米国株の強さは暴落からの復調力にも見て取れます。
日本株がバブル期の高値を超えられない一方、米国はITバブル崩壊、リーマンショック、コロナショックと何度も暴落を乗り越えながら最高値を更新し続けています。
つまりこれは、中長期的に見れば、米国株の方が株価上昇の可能性が圧倒的に高いことを意味しています。
ヒト・モノ・カネは米国に集まる
国の経済力は、人口、生産性、資本の3つで見ることができます。
米国の人口増加率は2022年で0.4%程度と高く、人口が減少に転じている日本はもとより、ヨーロッパや中国をも上回っています。労働力の面で他の主要国より優位に立っていると言えます。
また、世界でも優秀な大学を多数抱えるほか、シリコンバレーに集中するIT・サービス企業が、米国経済の生産性を牽引しています。
最後に資本の部分は言わずもがなで米国が圧倒的に有利です。
米国の国内総生産(GDP)は日本の約5倍ですし、TOPIXを構成している日本全国に存在する上場企業の時価総額合計は現在730兆円程度ですが、S&P500を構成する上位3銘柄(アップル、マイクロソフト、アマゾン)の時価総額合計だけで、その金額があっさり抜かれてしまいます。
今や、世界の時価総額TOP10の企業はほとんど米国企業です。
時価総額が大きいということは、米国企業が世界中から調達できる資金量が大きいということです。その分、企業買収や新規事業への投資、人材開発等にお金をかけることができ、より成長しやすいということに他なりません。
つまり、ヒト・モノ・カネが集まり続けている米国は、今後もますます成長していく可能性が高いのです。