日本のモノが高く売れる「Buyee」

最近のトレンドとして、メルカリなど中古品のマーケットプレイスを活用してお得な買い物をするというものがあります。それには中古品を安く買うというだけではなくて、自分が新品で買ったものを出品するというケースも含まれます。つまり、欲しいものを買って、ある程度使って満足したり飽きたりしたら、中古品のマーケットプレイスで売るのです。

昨今の円安によって、海外の人から見ると日本のモノを割安に買える機会が訪れているため、「Buyee」など海外向けのECサイトを経由して日本人が出品したモノが高く取引されています。日本人がメルカリやヤフオク、楽天ラクマなどのECに出品すると、海外の購入希望者の代わりにBuyeeが購入・発送・翻訳などを請け負ってくれるのです。

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自分が新品で買って、ある程度使ったものを出品するだけでなく、大掃除をしたときに出てきた未使用のブランドものや、もらったけれど飲まないまま置いていたウイスキーなども高値で売れる可能性があります。実際にBuyeeを見ていると、セイコーやカシオなど日本のブランドものが高値で取引されています。

「安物買いの銭失い」という古の教訓

この一連の現象から学ぶことは、“価値があるものを買うことが、結果としてトータルではお得になるかもしれない”ということです。昔から「安物買いの銭失い」という言葉がありますが、賃金が上がらないのに物価が上昇しているからといって、なんでもかんでも、とにかく安いものを買えばいいというわけではないということです。

実は筆者も、何度もこの格言を痛感するような失敗を繰り返しています。節約しようと思って、とにかく安いものを買った結果、すぐに壊れてしまったり、全然美味しくなくてすべて食べきれなかったりするのです。

一方で、値段が高かったとしても、長く使えたり、やはり値段相応に満足度が高かったりするわけです。しかも、先ほど紹介したBuyeeなどのサービスを考えれば、それなりに価値のあるものを買っておけば、将来それなりの値段で売ることも可能になるのです。