億万長者になりたければ、見栄を捨てよ
「見栄」は他人によく見られたくて、実体以上によく見せようとする気持ちのことをいいます。人がなぜ「見栄」にこだわるかというと、周りの人からいい評価をもらうため、認めてもらうためだったり、憧れている人に追いつこうとするからです。
しかし、「見栄」にこだわると、とてもお金がかかるのは論を俟ちません。身の丈以上のモノや体験をお金で買うわけですから。
友人より素敵な時計を着けていたら、気分はいいでしょう。高級車を持っていれば、気分がいいですね。広くて綺麗なマンションに住んでいるのも同様でしょうか。女性なら指輪やネックレスといったジュエリーも同様の類かもしれませんね。毎年のハワイ旅行も楽しそうです。
だけど、それが約束してくれる“いい気分”の時間は決して長くはありません。世の中には次々に素敵なものが現れるものだし、そもそも人はすぐ慣れて飽きるからです。
ならば、思い切って「見栄」は捨てましょう。振り返ったら実は短い期間しか味わえない“いい気分”のために、自分の等身大以上の状態を続けるのはお金の有効な使い方だとは思いません。あんなお金の使い方をしなければよかったと、後から気持ちもダメージを受けるかもしれません。そして、何よりも「見栄」にこだわると、億万長者への道は遠のくからです。
「見栄」を捨てるために必要なことは、他人と自分を比べないことと誘惑に負けない信念を持つことです。自分は自分といつも思うことです。「見栄」を捨てれば、必要以上にお金を使わなくなるから、お金が手元に残ります。そして、億万長者に少しだけ近づけます。非常にシンプルなことです。
だから、時計であれば、時刻を確認するという本来の目的を優先しましょう。車も、維持費が少ないものにするか、便利な地域にお住まいならカーシェアリング等を利用してもいいと思います。時計や車、不動産といったモノは価値が上昇するものと、下がるものがあります。要は、それらも広い意味で投資なのです。
投資を視野に入れないならば、とにかく安くて便利なものを買い、使うことが正解でしょう。逆に投資を視野に入れるならば、リセールやマーケットでの価格に敏感である必要があります。