欲しいものではなく、必要なものにお金を使う

お金が果たす役割の一つは、モノや(やりたい)コトとの交換手段です。新しいデジタルデバイスを買う。旅に出る。おいしいお酒を飲む。これらはお金があれば全部実現できます。

たぱぞう『僕が子どもに教えている1億円のつくり方』(KADOKAWA)
たぱぞう『僕が子どもに教えている1億円のつくり方』(KADOKAWA)

だけど、自分が欲しいものを全部買って、やりたいコトすべてを実現させていたら、お金はいくらあっても足りません。大人の皆さんであれば私が申し上げるまでもなく理解されていることでしょう。お金がいくらあっても足りないような生活をしている人は、まず億万長者にはなれません。

お金持ちは本当に必要なもの、必要なコトにしかお金は使わないのです。「欲しいもの(コト)」と「必要なもの(コト)」の違いは何でしょうか? 実は答えは難しいです。「欲しいもの(コト)」と「必要なもの(コト)」は自分で判断しなくてはいけません。

そのような状況に置かれたときの私のアドバイスは四つあります。

一つ目は時間をおいてみることです。1カ月経っても1カ月前と気持ちが変わらないのなら、今のあなたに必要なものである可能性が高いと言えるでしょう。だけど、1カ月後にそんなに思いが強くなかったら、今お金を出す必要がないということだと思います。また、ひょっとしたら、1カ月後に今より少ないお金で手に入るかもしれません。

二つ目は悩んだら買わないことです。「どうしようか」と迷う状態は、少なくとも今「必要」ではないということです。

三つ目は代わりがあるかを考えることです。すでに持っているものなどで同じ役目を果たせるかを考えてみてください。借りられるかも考えてみましょう。

四つ目は優先順位をつけることです。これはお金の使い方に限らず、仕事や家事でも重要なことですね。何を優先させたいか、優先させるべきかを自分の中で明らかにしておくことで、あなたの中で迷いが減ります。

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