夫婦の年齢差が大きいほどお得に
加給年金を理解するポイントは2つです。
まず、年齢差が大きければ大きいほど受け取る金額が増えます。夫65歳、妻55歳の「10歳差夫婦」なら、38万8900円×10年間で約390万円も受け取れます。
約390万円といえば、老後の生活においては、ちょっとした財産です。
ただ、年齢差がある夫婦なら誰でも受け取れるわけではなく、その点が、もうひとつのポイントになります。
夫が老齢厚生年金の受給を繰り下げると、待機期間中は「加給年金を受け取れない」のです。
年齢差が大きい夫婦(妻が年下)であれば、「夫の老齢厚生年金は繰り下げない」で、65歳から受給し、年齢差分の加給年金を受け取ったほうがお得になります。
年齢差が5歳以上なら加給年金の受け取りを検討し、年齢差が5歳よりも少ないのであれば繰り下げ受給を選んだほうがベターです。
これが「年の差夫婦」の年金戦略の基本といえます。