“票乞食”になってはいけない
旧統一教会との付き合いが深い政治家の顔触れを見ると、残念ながらあまり選挙に強くない人が多い。そういう人たちほど、近寄って来る者は誰でも受け入れてしまうから、利用されやすくなります。のべつ幕なしに頭を下げたり、誰彼構わずおべんちゃらを言ったりする政治家はダメです。
表現は悪いけれども、私は若い政治家たちに「“票乞食”ではいけない」と言うんです。そりゃ私だって、1票でも多く欲しい。けれども目先の1票欲しさに「誰でもいらっしゃい」とやっていると、本当に大事な人たちが離れてしまうことがあります。
私をずっと応援してくれているのは、「鈴木教」「鈴木信者」と言われるくらい、熱心な人たちです。そこまで支えてくれる理由は、私が妥協しなかったからです。逮捕されて、裁判で負けて、刑務所まで行っても、私なりに発信力や存在意義を維持しているからです。
もうひとつの理由は、一度お世話になった人を大事にしてきたからです。人間的な結びつきや信頼関係を重んじることにかけては、自信があります。
有権者とどう付き合っていけばいいのか、1つの答えがあるとすれば、政治家一人ひとりが自分の中の筋を通す。その中で応援してくれる人がいれば、そういう人たちの中で生きていくということではないでしょうか。