「会社以外の居場所」を作っておこう

60代のうつ病を避けるために、まず意識してほしいのが職場以外の人間関係を育んでおくことです。

和田秀樹『60歳からはやりたい放題』(扶桑社)

会社の仕事が忙しかったとしても、定年後にやりたい趣味をリサーチしておいて、事前にそのサークルに加入しておく、あるいは、地元の町内会に入って役員になったり、ボランティアなどに参加したりしておくのもいいでしょう。

そのほか、英会話スクールに行ったり、カルチャースクールに通ったりして、新しい人間関係を構築するのもおすすめです。なんらかの「会社以外の居場所」を作っておくことで、会社を辞めたときの喪失感を回避することができます。

自分の居場所を新たに作る場合、できれば60代の時点からスタートしてほしいと思います。本書でもお伝えしてきましたが、70代以降は前頭葉の働きがかなり弱まっているので、柔軟性が減り、新しいことを取り入れることに少し困難が生じるからです。60代から始めて基礎を作っておけば、70代、80代になっても継続してその人間関係を育めます。

もちろん「もう70代だから、チャレンジするのは諦めよう」と思う必要はありません。ゼロからチャレンジしたいことがあるのであれば、ぜひ挑戦してみてほしいと思います。そのほうが、前頭葉も活性化するし、新たな知見を得られるはずです。

関連記事
メンタル不調のときにまず食べるべき最強で手軽な「うつぬけ食材」
「お酒を飲むと人は痩せます」医者が勧める"グラス2杯のある飲み物"
「ランニングで痩せる」は非効率すぎる…アメリカ特殊作戦部隊が採用した"最強の自重筋トレ"の中身
「野菜たっぷりなら良いわけではない」糖尿病患者にほぼ確実に不足している"ある食べ物"
がんの進行を急速に早める…がん治療医がすぐさま摂取をやめさせる"ある食べもの"