5%社員はメリットとデメリットを天秤にかけている
【やめるコツ①】「トレードオフ」で考える
5%社員は「何かを得ると何かを失う」という、トレードオフの考えを持っています。
時間管理はプライオリティ・マネジメントであって、何にエネルギーを注入して、どこで手を抜くかが大切です。
5%社員は、最大のインパクトを残す成果を出すために、エネルギーをかけるポイントを見出し、そこに注力することで、有限の時間を最大活用しています。
「手の抜きどころを決める」という意味では、5%社員の時間術は「ずるい」ともいえます。しかし、こうしたある種「ずる賢い」考え方が、やめる決断を後押ししてくれるのです。
何かを得ることは何かを失うこと
また、これだけ変化の激しい時代に、リスクをゼロにすることはできないので、「何かを失うと何かを得る」と考えることがより大切です。
失敗を避けて何も行動しないと安全ですが、新たな機会を見つけることはできなくなります。デメリットよりもメリットが大きければ動くこと。かすり傷程度のリスクであれば、前に出てチャンスをみずからモノにしないといけません。
たとえば、軽快なセールストークで営業成績を伸ばしていた人が、「ITは苦手だから、オンライン営業はしない。確実に成果を上げられる対面営業だけに注力する」ということを不変のポリシーに据えてしまうと、オンライン対応を望む顧客から受注するチャンスをみすみす逃してしまいます。
「やめること」「リスクに飛び込むこと」には、引き換えとなる「メリット」「チャンス」が隠れています。それを見過ごさない判断ができれば、必ず成果がついてきます。