優待廃止リスクにおびえながらも保有を続ける銘柄とは
あと、優待廃止リスクを避けるためには、企業からの「アナウンス」も見逃せません。
たとえば、優待銘柄として有名なアトム(ステーキ店や居酒屋等を運営/7412)ですが、『会社四季報』2022年春号にて、「個人株主多く優待の負担大きい」「長期的に配当での還元に重点移す方針」と、将来的な優待廃止をにおわせる記載があり、優待愛好家をざわつかせています。もっとも、「優待改悪には消極的」との記載もあり、実際の判断は難しいところですが。
ただ、7万円台の株価で年間4000ポイント(4000円相当)もの優待は、大きな負担であることは間違いありません。長年の優待実績があり、本業との相乗効果のある優待ではありますが、業績が芳しくなく、コロナ禍の逆風を考慮すると、個人的には、将来的に優待廃止も十分あり得るかとは思っています。
そして私自身、この銘柄を保有しているわけでして(優待廃止リスクにおびえながら)、さらなる優待廃止のサインが出てくるようであれば、いつでも手放せるよう身構えております。
このように、優待愛好家にとっては心労が増す時代となりつつありますが、株主優待制度そのものがなくなることはないでしょうし、魅力的な優待銘柄はまだまだたくさんあります。
今こそ、こんな時代の変化こそ、ずっと付き合える優待銘柄を見極め、そして、素晴らしい優待銘柄と出会えるチャンスであると、前向きに捉えたいものですね。