貯蓄ゼロの人はまず生活費の半年分を貯める

まだ普通預金口座にお金が貯まっていない人は、まず生活費の2カ月分から半年分を脇目もふらずに貯めましょう。このお金が貯まっていないと、ちょっとした買い物で、ボーナス一括払い、リボ払いや分割払い、カードローンなどを利用することになり、貯まらないスパイラルに陥ってしまうからです。

いずれの返済方法も、滞納してしまうと、「遅滞」の情報が個人信用情報機関に登録され、3カ月以上続くと、住宅ローンや車のローンの審査に通らないことがあります。本当にお金を借りなくてはいけない大事なときに借りられなくなってしまう事態が起こらないとも限りません。

こういった事態を避けるためにも、生活費口座と「使う」へそくり口座で、日常生活のお金をやりくりすることがとても重要です。

「いざという時のお金」は元本保証のものへ

2.「貯める」へそくり:定期預金

「貯める」へそくりには、5年以内に使う予定のお金と「いざという時のためのお金」を貯めておきます。このお金は、定期預金や社内預金など、元本が保証されるものにします。株のような価格変動のあるものは、値下がりすることがあるので、使い道や使う時期があらかじめ決まっているものに備えるには不向きだからです。

あなたと家族の5年以内に予想されるライフイベントと、必要な金額を書き出して、目標とする金額を決めておきましょう。

定期預金は、いまどき増えないし、何も魅力がなさそうに見えますが、「いざという時」に経済的なショックを和らげてくれるクッションの役割を果たします。クッションがあるから、安心して投資にチャレンジすることができます。そして、普通預金口座にお金がない時に自分に貸してくれる「自分借金」の原資にもなります。

「貯める」へそくりは、自分の出番が来るまで、寝ながらスタンバイしているお金です。これ以外のお金は、眠らせておいてはいけません。あなたの代わりに世界中で働いてもらう必要があります。