「正方形を正しく描く」小学3年生の初回授業の基本問題

では、例題①(Q:正方形の1つの辺が描いてあります。残りの3つの辺を描いて正方形を完成させなさい)をやってみてください。教室では、小学3年生の初回の授業に出している基本問題です。

目的地を定めないままに線を引き始めていいかげんな線になってしまう子もいますし、線の目的地となるマス目の交点を間違えてゆがんだ正方形になってしまう子もいます。

一方、図を描くのに慣れている子は、何も説明しなくてもスッと残りの3辺を正しく引きます。

そういう子は、こんなふうに描いているはずです。

① 辺ABの傾きを観察する。
② 他の辺の目的地となるマス目の交点(点C、点D)を探す。
③ 点C、点Dを目指して線を引く。

最初は正しく引けなかった子も、慣れてくると、見えなかった点C、点Dが見えてくるようになるのです。

さらに、できあがった正方形の一辺は、1cmのマス目をつなげてできる長方形の対角線、つまり直角三角形の斜辺になっていることにも気付くようになります。ここで、図のなかに直角三角形を発見することができたのです。