「気分をよくしてくれる人、気分を害する人リスト」をつくる

自分で自分を過小評価しつづけていると、あなた自身の望みを自ら邪魔することになる。そのためには、リンキングを増やす必要がある。

そもそも、リンキングとは、多少のマナーで自然と生まれるものだ。「おはよう、元気ですか、いい1日を」。こうした声かけひとつで、あなたが相手に敵意を抱いていないこと、協力する気があることを示す。この種のつながりが社会生活のうるおいになり、ストレスを減らし、幸福感と長寿をもたらすことは多くの研究結果が示している。

何も数時間もひとつの話題で話し合えるとか、毎日食事を一緒にするような相手のことだけをいうのではない。こうした、心理的安全性を感じられるリンキンググループを複数もつことが、ランキングを減らすことにつながる。

そのうえで、「気分をよくしてくれる人、気分を害するリスト」を作ることだ。

あなたの気分をよくしてくれる人の大半は、あなたと温かく、親しみのあるあいさつを交わしたり、ときどき電話で話したりするつながりから、お互いにとって何より大切な愛というつながりまでを気づいている人たちだと気づくだろう。

一方、あなたの気分を害する人の大半は、漠然と批判されているという感覚から、優劣を決めることがすべてと思っているような、いわゆる“マウント”を取ってくるように感じる人ではないだろうか。

つながりを築くことで、実は自分も相手も気持ちよく過ごせる。ランクづけられた人間関係は、常に自分の価値を脅かし、幸せを遠ざける傾向がある。

自己肯定感というと、自分の中の問題として考えられていたかもしれない。しかしエイレンは、相手との関係によってはぐくんでいくものだという。

自分自身の心に火を灯すのはやはり「人」だ。「自分の気分をよくしてくれる人」との対話を通じて、あなたの自己肯定感を強くしなやかなものにしてみてはどうだろう。

当記事は「ニューズウィーク日本版」(CCCメディアハウス)からの転載記事です。元記事はこちら
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