大掃除は年末ではなく、夏と冬の終わりにする

夏にはこれと反対の空気の流れが起こっています。

夏は窓ガラスが熱く、部屋の空気はエアコンで冷たくなっています。このため、窓ガラスに接した空気は温まり、下から上への「上昇気流」が起こります。それが部屋の中央に流れて冷やされて下り、窓際でまた上昇するという循環になります。

このように、冬も夏も、窓側と部屋の中央との温度が違うことによって、窓際から風の対流が起こるのです。本来なら、風が動くのはよいことですが、窓際から風が起こるのは問題です。なぜなら、壁沿いには、カビやダニなどの見えない敵が多く生息するからです。

これらの「見えない汚染物質」が部屋中にまき散らされてしまうのです(図表4)。

松本忠男『病気がイヤならその掃除をやめなさい。』(河出書房新社)より イラスト:瀬川尚志

その意味では、冬と夏は、極端に汚染が激しい時期といえます。

日本では「大掃除は年末」というのが常識ですが、本当に大掃除をすべきなのは汚染の激しい冬と夏が終わった直後です。

地域によっても違いますが、桜の咲く3月末~4月初頭、秋風の吹く10月ごろにおこなうのがベストです。現代の住環境を考えれば、これが新しい常識になるでしょう。

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