部門別採算制度でもう一つ画期的なことは、そのスピード感だ。路線統括本部で国内路線事業本部長を務める菊山英樹によれば、速報ベースながら「毎日すべての便の収支を把握している」という。破綻前は、便ごとの収支がわかるまでに、2カ月を要していた。それがいまでは即日だ。
国内路線事業本部長・菊山英樹氏
航空会社が採算を上げるポイントは、需要動向の変化を素早くとらえ、いかに需要に応じた大きさの飛行機を配置するかにある。予測が外れると、売り逃しが発生したり、大量の空席を埋めるべく安売りせざるをえない状況になるからだ。
このスピードが効果を発揮したのが、3月の東日本大震災のときだ。被災地から離れる人、被災地に支援に赴く人で、利用者が大きく増えた。菊山たちは人の流れの変化に素早く対応して、東北方面行きの飛行機を増便した。その結果、さすがに4月こそ赤字に陥ったものの、5月には黒字に復帰した。
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