JALフィロソフィは、JALの現場にどう浸透し、いかに活用されているのだろうか。JALフィロソフィの中で、JAL自身がつくり出したものの代表例が、「最高のバトンタッチ」だ。これがいま、定時性世界一のJALを、突き動かしている。JALは経営破綻した09年、再生1年目の10年と2年続けて、飛行機の定時到着率で、世界ナンバーワンを獲得した。11年もナンバーワンを獲得することが、全社的な目標になっている。

定時到着率を上げるために最も重要なことは、いかに定時に離陸できるかだ。航空会社は整備、貨物、燃料、地上業務、客室業務、運航業務(パイロット)と、多くの業務に分業化され、専門化している。飛行機を時刻表通りに飛ばすには、それぞれの部署が、遅滞なく業務をこなし、次の部署へバトンタッチしていかなければならない。