やせる歩き方をかなえる3つのポイント

「やせる3拍子ウォーク」の基本は3つあります。

1つ目は、3歩目だけ手の人差し指1本分(約8センチ)歩幅を広げること。

これによって適正歩幅に近づきます。さらにうしろ足で地面をぎゅっと蹴ることで、歩幅が広がりやすくなります。「タン・タン・ターン」のリズムにのると歩きやすいです。

2つ目は、腕を真後ろに引くことです。こうすることで歩幅が広げやすくなるだけでなく、肩甲骨あたりにある「褐色脂肪細胞」に刺激が伝わり、体を燃焼させなさいという信号が出されるので、やせることにもつながります。

3つ目は、1本線上を歩くことです。「目の前にまっすぐな5センチ幅の1本線がある」とイメージして歩き、3歩目だけ線上を外股ぎみに歩きます。こうすることで、内股気味に歩いた時よりもお尻の穴が締まりやすくなります。また着地する時はひざを伸ばしたまま1本線上にかかとを着地させましょう。スーツ姿の男性の場合はより太い1本線をイメージして、歩隔を5センチ幅で着地すると、颯爽としたかっこいい印象になります。

負荷が上がり消費カロリーが増える

この「やせる3拍子ウォーク」をマスターすることで、無理なく正しい歩き方ができるようになるだけでなく、やせたり、体を引き締めたりする効果も期待できます。

山口 マユウ『医者が絶賛する歩き方 やせる3拍子ウォーク』(ダイヤモンド社)

これは歩幅を広げて早歩きすることによって体のさまざまな筋肉への負荷が大きくなり、カロリー消費も増えるからです。特に3歩目の歩幅を広げる時に後ろ足で地面を蹴る動作や腕を真後ろに引く動作によって、お尻や脚、腕の筋肉が鍛えられます。また、1本線上にかかとを着地することで体感が鍛えられます。

実際、私の指導した受講生でペリカンタイプの歩き方だった40代の女性は、1本線上をきれいに歩けるようになり、4カ月で体重が5.6キロ、ウエストも6.5センチもダウンしました。ペンギンタイプの30代女性は歩幅を意識することで、歩き方が変わっただけでなく、悩みだったO脚が解消。ゴリラタイプの50代女性は、へそまわりが9.7センチも細くなりました。さらに体脂肪が0.7%減ったのに対して筋肉量は0.3キロ増え、本人も驚いていました。

正しい姿勢で歩くと知的でかっこよく見えるのはもちろん、体に負担がなく楽に歩くことができるようになります。これは歩くことが苦にならなくなる、つまり運動を生活の中に取り入れやすくなるということです。やせたい、健康になりたいと思ったら、過度な食事制限の前に歩き方を見直すことから始めましょう。

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