年収600万円なら、1800万円の売り上げでトントン

以上の調査結果をまとめるとこうなる。

・年収が高い人は、明確な将来像を持ち、業務内・外の幅広い知識を常に学習し、周囲を巻き込むための情報発信やプレゼンテーションを行い、自ら仕事を作り出している人

・年収が低い人は、明確な将来像がなく、指示された仕事はきちんとこなしているが、周りに影響を与える情報発信や企画の提案もせず、報・連・相だけやっている人

こうしてみると能力や努力の有無によって年収が違ってくるのは至極当然という気がする。

もちろん、ビジネスパーソンの中には「年収850万円なんていらないし、管理職にもなりたくない」という人もいるかもしれない。

しかし、それでも生活していくためには相応の収入が必要になる。たとえば夫婦で子ども2人を育てていくには年収600万円程度は必要だろう。

一営業担当者として600万円を稼ぐには、一般的に年収の3倍の粗利を稼げと言われる。600万円なら1800万円の粗利。売る商材の粗利率が3割だとすれば約6000万円の売り上げがないと、年収600万円を稼ぐのは厳しくなる。

また年収600万円は中堅企業の課長職の年収に相当する。

「課長であれば5~6人の部下を率い、目標の個人ごとの設定と計画達成に向けた進捗管理などのマネジメントに加えて、部下の育成もしなければいけない」(西尾社長)

一担当者として成果を出し続けていくか、あるいはがんばって課長にならない限り年収600万円には手が届きそうにない。いずれにしても今までの仕事に対する姿勢や考え方を大きく変える必要がある。

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