リストラ危険度の高いもう一つのタイプは「頑張っているつもり」の人
ここまで見てきた過払い社員は、成果がイマイチなのに報酬が高い人であり、人事評価のどこかが間違っているケースだ。
一方、今回の調査では、もうひとつのリストラ危険度の高いタイプも判明した。
それは、本人はそれなりにやっているつもりでも「成果が出せず報酬が少ない」タイプ。こちらは正当に評価された結果だ。では、このもうひとつのタイプは具体的にはどんな人物か。
前出の調査では、「仕事の姿勢」に関する質問の回答には以下の4つの選択肢があった。そして高年収の人と低年収の人とで、回答に明確な違いが見られた。
選択肢は以下4つだ。
1.自ら仕事を作り出し、周囲を巻き込む
2.指示されなくても、自分のすべき仕事を率先して行い、上司にも評価されている
3.指示された仕事をきちんとこなしている
4.該当するものはない
あなたはどのタイプだろうか。1と回答した人は年収850万円以上の人に多く、年収450万円未満で最も少ない。一方、3と回答した人は年収450万円未満が最も多かった。この結果について西尾社長はこう指摘する。
「3の『指示された仕事をきちんとこなしている』とは、言われたことを言われたとおりにやっているだけです。『言われたとおりにやっていて何が悪いんですか?』と言う人に限って年収が低いということです。指示されなくても自分から仕事を作り出し、周囲を巻き込んでいく人でなければ年収が上がることはありません」