なお、英国流でも王室の血を引く女子と結婚した男子に対して王位継承順位がつくことはない(その子女には順位がつく)。したがって、例えば将来、英国流に近い形で女系天皇が認められたとしても、小室さんが眞子さまと結婚したからといって、天皇の座に収まることはあり得ない。
日本における現状の「皇室の後継問題」は、妥協で決めることではないとはいえど感情論のぶつかり合いのように見え、これでは生産的な論議が深まるようには見えない。
皇室存続のための複数の法案を、政府なりが国民に対して明確に示して議論を始めるのも一つの方法ではないだろうか。その選択肢として、英国流の方法などを参考にし、欠点と長所を挙げてみると、「これからの日本」に適合するかしないかがより具体的に浮かび上がってくるように感じる。
長年、解決に至っていないこの議論をこのタイミングで深める、というのも一考ではないだろうか。