今のビザでは眞子さまの就業は許されない

眞子さまの場合は、小室さんがこのままニューヨークの法律事務所で働き続けている間は、配偶者ビザで米国にとどまれるだろう。しかし、小室さんが持つとみられる現状のビザステータス(カテゴリー「F1」のOptional Practical Trainingとされる)では、配偶者の就業は許されていない。したがって、眞子さまが米国の一般企業などで働くことはできず、生活費の足しを求めてどこかへ勤めに出るのは違法となる。

一方、ロイヤルの名を借りたマネタイズという点でメーガン妃はしたたかだった。ハリー王子が得た称号「サセックス公爵」の名を使った新たなブランドを立ち上げようとしたり、昨年9月には王子とともにネットフリックスとの間で1億5000万ドル(160億円)の契約を結んだりと、資産家セレブに向かって一直線の道を歩もうとした。

「“金のなる木”を作る準備をしているのだろうか」

しかし、公爵ブランドの使用は王室からストップがかかり、あえなく断念。ネットフリックスの契約から1年が経つが、今では「商業的な数字を残すために、厳しい条件をつきつけられている」(英王室ウオッチャーのダンカン・ラムコーム氏)とされ、大型契約をしたからといってバラ色の世界が広がっているわけでもなさそうだ。

ウィンザー城 セントジョージ礼拝堂
写真=iStock.com/OlegAlbinsky
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筆者の知人である現地報道記者は「エンタメ界で活動してきたメーガン妃がネットフリックスの契約で金脈を築こうとしたように、眞子さまたちも“金のなる木”を作る準備をしているのだろうか。そうでなければ、一時金をも蹴飛ばして、あんなに物価の高いニューヨークに住めないだろう」と、2人の生計のあり方を危惧する。「小室さんが、ただ同級生として知り合ったというだけで結婚するのはまるでおとぎ話だ」とも話していた。

英国人の関心事は新郎でも一時金でもなく…

ここまで英国でのさまざまな反応を紹介したが、英国人が一番心配していることは小室さんをめぐるトラブルやお金の話ではない。

「世界で『エンペラー(emperor)』と呼ばれる人物はたった一人だけいます。それは日本の天皇です。天皇は男性だけしかなれない、皇室の女性は結婚することでその地位を追われるんですよね。実家のお金のことでもめている新郎のことより、プリンセスが家を出ることで天皇家がやせ細っていくことのほうが、私は気がかりです」