「食べすぎる人」のほとんどは、ご飯や麺類、パン、甘いものなどの「糖質」の多いものや、肉、油などの「脂質」の多いものを摂りすぎています。糖質や脂質を過剰に摂れば、血液中の中性脂肪やLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が増えます。そして、それらが血管壁に付着して、血管が狭くなってしまいます。

糖質の多いものを食べすぎると、血糖値が高くなり、当然、糖尿病になるリスクも増加します。

写真=iStock.com/Yusuke Ide
※写真はイメージです

脂肪細胞は無限に増大していく

食べすぎの弊害として、忘れてはならないのが、「内臓脂肪」です。食べものによって得られた糖質や脂質は、脳や筋肉、内臓などが働く際のエネルギー源や細胞の材料として使われます。

使い切れずに余った分は、いずれエネルギーとして使用するため、まず筋肉や肝臓に蓄蓄えられますが、筋肉や肝臓の貯蔵スペースには限りがあり、あまりたくさん蓄えることができません。すると体は、筋肉や肝臓にも入りきらなかった余分なエネルギーを、おそるべき方法で蓄えようとします。エネルギーを中性脂肪に変え、脂肪細胞に蓄えてしまうのです。

脂肪細胞は柔軟性が高く、中性脂肪を取り込んで、元の数倍の大きさにまで膨れ上がることができます。このように、無限に容量を増やすことができるのは、人体の中では脂肪細胞だけです。

肥大化した脂肪細胞からは「TNF-α」や「IL-6」などの「悪玉ホルモン」が分泌されるようになり、糖尿病や高血圧、慢性的な炎症状態を引き起こしてがんになるリスクも高まります。

胃腸を休ませ、食べすぎを防ぐシンプルな方法

このように、一日3食の食生活、そして食べすぎは、体に大小さまざまな悪影響を与えます。どうすれば、これを防ぐことができるのでしょうか。それは、「ものを食べない時間(空腹の時間)を作ること」です。

空腹の時間を作ると、まず、内蔵がしっかりと休むことができます。最後にものを食べてから10時間ほど経つと、肝臓に蓄えられた糖がなくなるため、脂肪が分解されエネルギーとして使われるようになります。

そして、16時間を超えると、体に備わっている「オートファジー」という仕組みが働き始めます。細胞内の古くなったタンパク質が、新しく作り替えられることをオートファジーといい、細胞が飢餓状態や低酸素状態になると活発化すると言われています。オートファジーによって、古くなったり壊れたりした細胞が内側から新しく生まれ変われば、病気を遠ざけ、老化の進行を遅らせることもできるのです。