聞き上手になる相づちのコツ3つ
さらに、余裕があれば取り入れたい、相づちのコツをご紹介します。コツを意識しすぎて聞くことがおざなりになってしまうと本末転倒ですが、自然にできるようになると、より相手が話しやすい雰囲気をつくることができます。
●相づちの速さ(首の動かし方)
・楽しい話:早め、小刻み、相手の話のスピード感と合わせる
・深刻な話:ゆっくり、深め(もうちょっとゆっくり話してほしいときも有効)
●表情のつけ方
先のポイントで紹介したとおり、相手の気持ちに寄り添った表情づくりが基本です
が、さらにこのようなことを意識すると、相手の安心感が増します。
・同意を求めている話:話のポイントでニコッとしながら聞く
・悩みごと:相手の表情と合わせる。過度に心配そうな顔にしない
●言葉
無理に言葉を足すのが難しいようであれば、うなずきと表情に集中しましょう。自然に声を出せる場合は、徐々に言葉のバリエーションを増やしていくと、相手の話に集中しているのが伝わります。
・プライベート:うん、えー、そう、わあ!
・電話などオフィシャルな場面:はい、ええ、そうですか
・驚いたとき:「うそ」という否定形より、「そうなんだ!」など肯定形の方が感じが良い
言葉のバリエーションを増やすのが難しいときは、声のトーンを変化させましょう。
同じ相づちでも、相手の話に合わせて声の大きさや明るさ、速さが変わると、感情が伝わります。
実は危ない「そうですよね」の相づち
相手の話を聞いているとき、相づちで「そうですよね」と返すことはありませんか? 「相手に寄り添っているように聞こえるかな?」と、良い意味で使っている人もいると思います。
ただ、本来同意の意味で使われる「そうですよね」を、あまり深く考えず口癖のように連発している人も多いようです。
実は「そうですよね」を連発していると、相手は違和感を持ったり、話の内容によっては失礼だと感じたりしてしまうことがあります。
たとえば相手が、「これはこうするとうまくいくんですよ」「○○したらこんなことが起きるんですよ」など、何か教えてくれているような話をしているときに、「そうですよね」と返したら、どう思われるでしょうか。