「聞いている」姿勢を示す2つのポイント

●自分が何か言おうという意識はいったん捨て、ただ受けとめるようにうなずく

「聞いているよ」という姿勢を表現するために、もっとも大事なのは、相手が話しているときに自分が話したい内容を考えないことです。

私も昔は、相手の話を聞きながらも、「何か良いことを言ってあげたいな、どう話したらいいだろう」という考えがよく頭に浮かんでいました。

しかし、同時に2つのことをすると、どちらも中途半端になりますし、それはなんとなく相手にも伝わってしまいます。まずは聞くことに集中しましょう。

特別な言葉を使わなくても、時折「うんうん」「はい」などと言うだけでもいいですし、声は出さずにうなずくだけでも、聞いている姿勢は十分伝わります。

ほとんどの場合、相手は耳触りの良い言葉を求めているわけではなく、ただ受けとめてほしいと思っているものです。「せっかく話してくれているんだから、何か役に立ちたい」という考えは、自分のエゴかもしれません。

何か言うなら話が終わってから、もしくは意見を求められてからにしましょう。

コーヒーを飲みながらビジネストークをしている2人
写真=iStock.com/Comeback Images
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●相手の気持ちを想像し、それに寄り添った表情をしていく

表情も、聞くときに重要な要素です。相手がどんな気持ちで話しているかを考えて、

それに寄り添った表情をしていくと、相手は安心して話すことができます。話の内容によって、嬉しい表情・深刻そうな表情・驚いた表情……と、相手の心情に合わせた表情をしましょう。真剣な姿勢が伝わり、「まるで自分のことのように喜んでくれている・悲しんでくれている!」と、感動してくれるかもしれません。

この2つを実践すると、相手は格段に話しやすくなります。私自身も、これらを心がけるようになってから、以前より相手が心を開いて話してくれるようになったと感じています。