2人の母の驚くべき共通点

丙午は60年に1度巡ってきて、この年に生まれた女の子は男を食い殺すという「迷信」がある。生まれた人数も少なく、したがってその後の人生の競争も少なく、バブルもあって就職も結婚も楽々だといわれていた。

不倫騒動で話題になった斉藤由貴も小泉今日子もこの年生まれである。紀子さんは静岡生まれ、佳代は神奈川育ち。紀子さんが眞子さんを生んだのも、佳代が圭を生んだのも1991年10月。

紀子さんが秋篠宮と結婚してキャリアアップしたように、佳代も公務員の男性と結婚して階級上昇を体験した。「他者の力を引き出して上を目指すという夢にブレがないことだけは、確か」(酒井)。だが、究極のお嬢様である眞子さんは、自身の出自が高すぎて、結婚による階級上昇など望んでいないはずだ。

酒井は、映画『ローマの休日』の王女のように、相手の男性が庶民だからこそ「グッときた」部分があるのではないかと推測する。

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そして、「自身は結婚による階級上昇を果たしている紀子さまに、そんな娘の気持ちは理解しづらいことでしょう」と忖度する。

丙午の母親と義母を持っても、「氏素性よりも『心』なのだと信じる眞子さまの強さこそ、両ひのえウーマンを凌駕するものなのだと私は思います」。丙午の年長女性への対処の仕方は慣れているから、心配ないというのである。面白い見方だ。

夫婦の3組に1組は離婚する時代だが…

ところで、日本では夫婦の3組に1組が離婚するといわれている。失礼な話だが、眞子さん夫婦の場合も、夫婦関係が共白髪まで平穏に続くという保証はない。

眞子さんには離婚という選択肢はあるのだろうか? 皇室ジャーナリストの山下晋司は、前述の女性自身で次のように語っている。

「元皇族女性も離婚はできます。ただし、皇籍に復帰はできません。元夫の名字をそのまま使用することはできますが、旧姓に戻そうと思っても、元皇族に旧姓はありませんので、新たに名字を付けることになります」

眞子さんは離婚後も「小室眞子」を名乗り続ける可能性があるというのだ。さらに、秋篠宮家からの経済的援助が受けられないだけでなく“実家”に戻ることすらできないのだという。

「秋篠宮邸は建物もその敷地も国有財産です。皇族方がお住まいになるために国が用意したものですから、たとえ親族であっても一般国民が住むことはできません」(同)

まさに退路を断って、小室圭という男性と暮らしていくことになるが、眞子さんに不安はないのだろうか。