ミスをなくすための「77のワザ」
続いて、4位以下から、注目の書籍をご紹介します。第4位は『やり直し・間違いゼロ 絶対にミスをしない人の仕事のワザ』でした。
忙しく働くうえで、ミスは毎日のように起こるものです。誰かに指摘されて落ち込み、仕事の効率が落ちて、またミスが起こる――本書を読めば、そんな悪循環から抜け出すワザが習得できます。
本書は、企業研修や公開セミナーにおいて3万人以上のビジネスパーソンに指導を行ってきた著者が、ミスを減らす仕事術を解説する一冊。著者が試行錯誤を重ねて見つけた77のワザを実践することで、仕事の「スピード」と「正確性」が身についてミスが減り、本当にしたい仕事をするための時間を生み出せるのだといいます。
例えば著者は、提出物にスピーディに対応するために、2つの締切日を設定することを勧めます。相手が設定した日時を「You締切り」とし、「You締切り」の1日以上前に完成日を決めて「My締切り」を設定します。そして、作業時間を多めに見積もって逆算して作業開始日を決め、本来の約束よりも早く完成させることをめざすのです。すると、ギリギリでバタバタすることが減り、ミスに気づきやすくなるだけでなく、自分のペースで仕事を進められるのだといいます。
本書を読めば、小さなミスに時間を取られたり、ミスで誰かに迷惑をかけて心身ともに疲れてしまったりすることがなくなるでしょう。
会社も家族も、人間関係の悩みは「一つの原因」に行き着く
続いて、世界150万部を超える人間関係論の大ベストセラー、第5位の『自分の小さな「箱」から脱出する方法』にもご注目ください。
本書はストーリー形式で構成されています。主人公のトムは、真面目で成功意欲の高いビジネスパーソン。妻から「働きすぎだ」と言われながらも、次の昇進チャンスを逃さないよう一生懸命働いています。
ところがある日、上司から「君には問題がある。当社で成功したいならその問題を解決しないといけない」と言われてしまいます。しかも、トムに問題があることは職場の同僚、妻や子供など、トム以外の周りの人はみな気づいていると知り、さらに衝撃を受けます。
トムが抱えている問題とは、自己欺瞞を抱えていること、本書の表現を使えば「箱に入っていること」でした。「なぜあの人とうまくいかないのだろう」「なぜあの上司だとやる気が起きないのか」といった人間関係の悩みは、実は「箱に入っている」というたった一つの原因に行き着くのです。
あなたが箱に入っていると、その影響は周囲に連鎖し、やがては会社の業績まで左右してしまうと著者はいいます。ビジネスはもちろん、家族や友人とのコミュニケーションでも必要不可欠な考え方を学べる本書を、ぜひ手に取ってみてください。