しかし、この結婚問題は、秋篠宮家だけの問題ではなく、安定的な皇位継承の確保などの課題を論じる「有識者会議」にも少なからぬ影響を与えていると、週刊新潮(5月27日号)は報じている。

週刊新潮によれば、現状では女性天皇だけでなく、女系天皇にも賛成や肯定的な専門家が多いという。

日本大文理学部の古川隆久教授は「女系天皇については賛成する」と述べており、東京大史料編纂所の本郷恵子所長も「女系による皇位継承は先例がないが、合意や理解がとれるのならば伝統を更新して、その価値を再認識するというのは大きな意義を持つのではないか」と語っているという。

“小室さん的な男性”が接近してこないとも限らない

だが、皇室ジャーナリストはこうも語っている。

「女系天皇の議論においても小室さんの存在はネックとなります。(中略)いったん制度が定まってしまうと、この先“小室さん的な男性”が女性皇族に接近してこないとも限らない。結婚によって皇室内に入り込めば、皇統はその男性へと移ってしまうおそれがある」

この問題については、やはり週刊新潮(3月11日号)がこう報じていた。

「現実味を帯びてきた場合、範囲とされるお三方の中で眞子さまが『第1号』となられる可能性が高いのは言うまでもない。さる皇室ジャーナリストが言う。

『この議論がなされる時、多くの国民はどうしても小室圭さんを思い浮かべてしまいます。さまざまな問題を抱えながらも十分な説明を果たさず渡米し、再三にわたる秋篠宮さまの呼びかけにも、今なお誠実に対応しようとしない。そうした男性が、議論の成り行き次第では女性宮家当主の“配偶者”として皇室入りを遂げてしまう――。世間が、反射的にそうした不安を抱くのはもっともだと思います』」

年額4575万円が夫妻に支払われることに

「現在の皇室典範では、女性皇族は婚姻によって皇籍を離脱することになっている。その際、『皇族としての品位を保つ』という名目で一時金が支給され、眞子さまの場合はおよそ1億4千万円とみられる。そして、女性宮家が創設されて眞子さまがご当主となられた場合は、一時金ではなく引き続き『皇族費』が支給されることになるのだ」

「『皇族費は皇室経済法で定められており、独立の生計を営む親王は年額3050万円、親王妃にはその半額が支給されます。眞子さまと佳子さまには現在、独立の生計を営まない成年内親王として年額915万円ずつが支払われています。もし眞子さまが新宮家のご当主となられ、この規定に則るのであれば、年額3050万円が支給され、その後に小室さんと結婚することで彼も『圭殿下』として半額の1525万円が支払われることになります』(同)」