「国民感覚からかけ離れたもの」「独善的な政治姿勢」
新型コロナは人類が経験したことのない新興感染症で、コントロールするのがやっかいな病気である。世界中どこの国でも対策に苦労している。毎日社説は「対応が再三後手に回った」と酷評するが、常識のある新聞社説である以上、対策の難しさも考慮すべきではないか。
ただ、この半年間の政権運営を振り返ってみると、日本学術会議の会員任命や長男の別人格発言など、菅首相からも問題が浮上した。
毎日社説はこう指摘する。
「首相は『当たり前の政治』を掲げ、国民目線の政策をアピールしてきた。しかし、実際の政権運営は、国民感覚からかけ離れたものだった」
「この半年間で浮かび上がったのは、国民と向き合わずに、説明に意を尽くさない独善的な首相の政治姿勢である」
毎日社説が指摘するような「国民感覚からかけ離れたもの」や「独善的な政治姿勢」があるとすれば、それは解散総選挙での急所となりかねない。日経新聞の見出しの通り「菅政権は選挙全敗を真摯に受け止めよ」といいたい。