いまの野党の実力で自民・公明政権を倒せるのか

最後に朝日社説はこう訴える。

「一方、共闘が功を奏し、3勝した野党も慢心は禁物だ。長野では、立憲の候補者と共産、社民の地元組織が結んだ政策協定に国民民主が反発し、推薦を一時白紙とする混乱があった。近づく衆院選に向け、選挙区での候補者の一本化と同時に、共通の公約づくりや政権の枠組みに対する考え方のすり合わせを急がねばならない」

自民党政権を嫌い、野党を好む朝日社説らしさが滲み出ている。だが、いまの野党の実力で自民・公明政権を倒せると考えているのだろうか。もしそうだとしたら、旧民主党政権による原発事故対応の杜撰さを忘れている。野党の主流の立憲民主党は、あの旧民主党なのである。

「対応が再三後手に回り、緊急事態宣言の発令に追い込まれた」

次に毎日社説。「与党が補選・再選挙で1勝もできないのは異例の事態だ」と書いたうえで、政治とカネの問題が最大の争点となった広島の参院再選挙に触れてこう指摘する。

「しかし、自民党の二階俊博幹事長は事件を『他山の石』と評し、首相も選挙応援に入らなかった。政治不信の払拭に取り組む姿勢が全く見えなかった」

二階幹事長の言葉も菅首相の行動も有権者を馬鹿にしている。政治家の存在価値は私たち国民のためにどれだけ骨身を削って働いたかにかかっていることを自覚してほしい。

毎日社説は指摘する。

「まず、新型コロナウイルス対策だ。対応が再三後手に回り、3回目となる緊急事態宣言の発令に追い込まれた。感染対策の『切り札』と位置づけるワクチンも、海外からの調達に手間取り、国民にいつ行き渡るのか見通せていない」
「日本学術会議の会員候補6人を任命しなかった問題は、拒否の理由を説明せず、全く解決していない。放送事業会社に勤める長男が総務省幹部を接待した問題についても、『長男は別人格』とかわし、真相解明に向けて消極的な態度を貫いた」