構造的な需要の変化が起きている

一方で、利用者のみなさんに参考までに申し上げるとすれば、預け先を探すとき、認可園にこだわりすぎないでほしいと思います。みなさんがもし認可園に入れなかったら、認可外施設を利用することも積極的に検討してください。

認可外での死亡事故が認可園より多いのは事実ですが、それより桁違いに多い子どもが実母の虐待などで命を落としています。保育所は密室での子育てより安全です。小規模保育や認証保育所を含め、多くの認可外施設はまっとうな保育をしています。うちも認可園ではありません。0~1歳児は歩き回らないので、園庭がなくても大きなマイナスにはなりません。見学をして確認してみてください。

2010年代以降、第1子の出産後に就労を継続する女性が急激に増えるようになりました。子どもが減っているのに保育所の需要だけが高まっているのはこのためです。待機児童問題は女性の働き方、世帯の家計構造の大きな変動を背景とするうねりで、供給を増やしても新たな需要を掘り起こすことの繰り返しになっています。

こうした構造的な需要の変化に対し、業種転換なしに幼稚園の無償化といったアメ玉をばらまいたことのツケを利用者が払わされているのだと思います。

関連記事
会議で重箱の隅つつく「めんどくさい人」を一発で黙らせる天才的な質問
40代で一気に「顔の老化」が進む人が毎朝食べているもの
少子化も女性管理職不足も「女性のせい」と考える人に欠けている視点
保育園に通う子は家庭保育の子より2歳半時点で偏差値が6~7高い
子供に「なぜ夕日は赤いの?」と聞かれたときに避けるべき3つのNGワード