誰でも「心身が壊れる」ことはある

同僚や友人など、身近な人で「心身が壊れた」というようなことを聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。この「心を壊す」ということは、その恐ろしさを知らなければリスクとしてとらえにくいでしょう。

過労死や過労自死については、「いくらなんでも私は死にはしないよ」と思い、無理を続けてしまう人もいると思います。

でも、死までいかずとも、その前段階で人生が壊れてしまうことがあります。それが「心を壊す」であり、思っているより簡単に陥ってしまいます。

近年ではうつの原因についても研究が進み、決して「性格の問題」や「気の持ちよう」といったことではないことも判明してきています。

身体の怪我と同じで、「限度を超えた負荷をかけられると、誰でもなってしまう」ものでもあります。「心が弱い人がなる」わけでは決してないのです。

一度なってしまうと完治が難しく、再発しやすいのも特徴といわれています。最悪のケースは自死かもしれません。しかし、そこまでいかなくとも、10年単位で社会復帰が難しくなることもあるようです。「心のガン」などといわれることもありますが、とても恐ろしいことなのです。

仕事が大切な人ほど、自分も大切に扱い、長く働き続けられる努力をするべきだと思います。

心の傷につける「お薬」を用意しておこう