ささいな心の状態も無視せず、手当する

心は目に見えませんので、まず「ダメージを自覚する」のが大切だと思います。

「なんかもやもやする」「気分が晴れない」といった、ささいな心の状態も無視せず、「ああ、今ダメージを受けているんだなあ」と受け止め、ちゃんと手当てします。

汐街コナ『仕事がしんどくてヤバいと思ったら』(中央公論新社)
汐街コナ『仕事がしんどくてヤバいと思ったら』(中央公論新社)

「軽傷」でも、なおる間もなく連続すれば、重傷になりますので、意識してすぐなおすのが大事です。

漫画では「薬」と表現しましたが、とにかく「自分を大事にしてあげる」「自分が好きなことをやらせてあげる」のが良いと思います。

身体の傷も、傷口は大切に扱いますよね。それと同じです。

しかし、重傷の場合は、それでは追いつかないこともあると思います。

全治1カ月、あるいはそれ以上の傷を、バンソーコですぐになおそうとしても無理があります。

自分ではどうにもならない、体調不良も出てきた、何カ月も気持ちが上向きにならない場合には、お医者様の力を借りるのが一番良いと思います。

また、なおる間もなく傷を受け続ける環境にいるなら、環境を変えることを真剣に考えても良いかもしれません。

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