“2年生エース”エントリー漏れの青学大・原監督はトイレで悩む
▼トリビア10 駒大の10000m平均タイムが過去最高
シューズの進化もあり、今回は10000mのタイムが急上昇。箱根駅伝のエントリー上位10人の平均タイムは駒大が“歴代最高”を約3秒更新する28分26秒81に到達した。なお10000m29分切りの人数は青学大、明大、駒大、順大、中大の5校が10人以上。28分台で「エース級」という考え方は過去のものになったようだ。
▼トリビア11 連覇を目指す青学大は“2年生エース”がエントリー漏れ
12月10日に箱根駅伝の「メンバーエントリー」(16人)が行われた。一番の驚きは青学大の2年生エース・岸本大紀が外れたことだろう。岸本は前回の箱根駅伝で花の2区を担当。1年生最高記録の1時間7分03秒(区間5位)で快走した選手だ。
今季は故障の影響で、全日本を欠場していた。順調なら岸本は2区が濃厚だっただけに、青学大は大幅に区間配置を変えなければならない。正月のレース展開にも影響を及ぼすことになりそうだ。
▼トリビア12 3年生主将の國學院大は4年生のプライドが爆発
前回の箱根で國學院大は過去最高の3位に大躍進した。2年前と同じように、今季は木付琳が3年生主将に就任して、「2年計画」の1年目として再スタートを切った。すると“置き去り”にされかけた4年生が奮起。前回は1人しか箱根を走ることができなかったが、8人がエントリーに名前を連ねたのだ。今回は4年生の意地で“連続シード”を死守できるか注目される。
▼トリビア13 箱根駅伝の当日変更が6人に変更
今回は新型コロナウイルス感染なども考慮して、箱根駅伝の「当日交代」が4人から6人(1日最大4人)に変更された。箱根駅伝は12月29日に「区間エントリー」が行われ、当日変更で補欠選手を入れることができる。変更枠が増えたことで、「当て馬」を入れて他校の様子をうかがう戦略が顕著になるかもしれない。
▼トリビア14 青学大の区間配置はトイレで完成?
12月10日の「メンバーエントリー」が終わると、16人をどの区間に配置するのか指揮官たちは頭を悩ませることになる。病気などアクシデントでの当日変更も考慮して、“難解なパズル”を組み立てていく。青学大・原監督の場合は、洋式トイレのなかにボードを設置。選手の名前をボードに刺して、区間配置に頭をめぐらすという。この作業は「区間エントリー」が行われる12月29日まで何度も繰り返されることになる。
▼トリビア15 『GoToトラベル』で合宿が安上がりに
11月中旬から12月中旬にかけて合宿を行う大学が多い。近年の一番人気は首都圏からほど近い千葉県・富津だ。授業の関係で参加できない選手もいたが、授業がオンラインになったことで合宿が組みやすくなったという。さらに『GoToトラベル』を活用する大学もあり、ある監督は、「例年よりも合宿費が安く済みます」と喜んでいた。
▼トリビア16 ユニフォームに企業スポンサーが登場
今回の箱根駅伝から、チーム強化や選手の経済的負担を減らす狙いで、ユニフォームに同一のスポンサー名(40平方センチメートル、高さ5センチ以内)をシャツとパンツにそれぞれ1つずつ表示できるようになった。今大会では出場20校中13校が導入する。
東海大は「山王総合」(建物総合管理業)、東洋大は「健康ミネラルむぎ茶」(伊藤園)、法大は「郵生」(ビルメンテナンス業)、専修大は「アマタケ」(鶏肉加工販売会社)。青学大は毎年夏合宿を行っている新潟県の「妙高市」というロゴが入る予定だ。