2週間に1度、肉をキロ単位で買い出し

「『納得するまで始めない。始めたらよそ見をしない』を信条にしており、まずは知識を身に着けるところから着手しました。金森さんのツイートや実践者の証言、関連記事などを1カ月かけて読み込み、メリット・デメリットをきちんと理解してから徐々に実践へと移行していったのです」

図表1の体重増減グラフを見てわかるように、断糖高脂質食に切り替えてから体重はみるみる減っていき、わずか3カ月で97kgから78kgへの減量に成功。驚異のマイナス19kgを達成した。

出所=『ガチ速“脂”ダイエット 極上レシピ大全』

基本的に食事は自炊で、食材の調達にはコストコを有効活用しているというキヒロフさん。

「スーパーでちまちま買うのは面倒なので、食材は2週間に1度、コストコでまとめ買いをしています。スーパーに行く回数を少なくすることで、ムダな誘惑も減らせる。よく買うのは豚バラブロックや豚肩ロース。牛ならステーキ肉やバーベキューセットで、いずれもキロ単位。あとは、3Lのオリーブオイルなどです。車から家までの搬入には、ウーバーイーツのカバンが便利です。僕の住んでいる地域はウーバーイーツの宅配範囲外なので、ものすごく目立っていますが(笑)」

そんなキヒロフさんの一番のダイエット食は、好物でもある肉がメインだ。

「主食はお肉で味付けは塩や魚醬、香り付けはハーブ……と、食べるものを決めてしまうと楽。ステーキやベーコン、変わり種だと雲白肉ウンパイロウなど、そのとき食べたいものを食べるので苦ではありません。一番よく作るのは、パンチェッタ。そのまま食べるもよし、塩気が強いので調味料感覚で他の食材と合わせるもよし。使い勝手がいいので大量に作り置きしています」

付き合いの誘いは理由も言わずに「医者に止められている」と断る

やむを得ず外食をする際にも、ルールが設けられている。

「外食だと何が入っているかわからないので、行きつけのお店をつくっています。たまたま同級生で魚の卸と食堂をやっている人がいて、そこで刺身定食ご飯抜きを頼むのが定番。そのお店は毎朝、豊洲で魚を調達していて自炊ではマネできないのがイイ。たまの息抜きに最適です」

金森重樹『ガチ速“脂”ダイエット 極上レシピ大全』(扶桑社)

とはいえ、サラリーマンという仕事上、付き合いも多く、100%実践するのは難しい。

「一番効果があるのは、理由も言わずに『医者に止められている』と言うことですね(笑)。でも、年齢とともに立場も上がり、どうしても断り切れないことが。リバウンドこそしていないものの、体重の減少も多少打ち止め感があります……」

そんなキヒロフさんが、断糖高脂質食を続けられるモチベーションはなにか?

「もともとそこまで糖質に執着がなく、付き合いで白米を食べてしまっても『また食べたい』と思わないのが功を奏しています。大好きなお肉は毎日食べても飽きないので、頑張っているという感覚がまったくありません。好きなものを好きなだけ食べて、健康になる。断糖高脂質食ダイエットは僕にぴったりのダイエット法だったのです」

キヒロフさんのガチ速POINT
1.まずは理論を徹底的に頭に叩き込み、メリット・デメリットを理解してから実行に移す
2.コストコなら安く大量に食材調達が可能。近くに店舗があるなら積極的に活用すべし
3.パンチェッタなど保存の効く料理を作り置き。やむを得ず外食する際は行きつけの店で