ポイント②ネガティブな感情にこそ、自分らしさが隠れている

自分らしい姿のまま活躍している人の多くは、実は「ネガティブからくる自分らしさ」で突き抜けていたりします。

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そして、麻理恵さんもその一人なのです。彼女は、5歳の頃から片づけに興味を持っていたそうです。その理由の一つが「家事の中で片づけだけがうまくできなかったから」。結果、リバウンドしない片づけ術を何年も何年も研究し続けることになりました。苦手だから、克服しようと研究を重ねたら、気がついたら突き抜けていた。きっとなかなかうまくできなかったからこそ、片づけられた時のよろこびも何倍も大きかったのだと思います。

そのメソッドと感動をそのままほかの人にも伝えていたら、気がついたら「片づけコンサルタント」として世界で活躍するようになりました。

書道家として活躍している武田双雲さんも、今では『ポジティブの教科書』を出版されているほどポジティブの象徴となっていますが、もともとは精神的な浮き沈みが激しかったそうです。落ち込みやすく、傷つきやすいからこそ、「ポジティブな自分でいるためにはどうしたらいいのか?」と人一倍考えた結果、ポジティブの教科書が書けるくらいのノウハウや考え方が構築されたのです。

そしてかく言う僕も、コミュニケーションが得意になったきっかけは、人からの評価が怖かったから。僕の父は海上自衛隊の自衛官で、とにかく厳しい人でした。ご飯を食べるときに米粒を一つでも落としたら、そこでご飯は終了。そんな厳格な父のもとで育てられ、いつの間にか「ちゃんとしなければ」と人の目を気にするあまり、コミュニケーション術や人を見る目が養われていったのです。

つまり、みんな今、得意としているスキルは、さかのぼれば実はネガティブな部分からスタートしている。「苦手なんだけれど、どうしても解決したいこと」には、実は才能のタネが隠されている。そう前向きに受け止めてみたら、自分の欠点も大切に思えるようになるはずです。

ポイント③「苦手なこと」を手放すと最強

「今はSNSでマーケティングする時代だから、絶対にやったほうがいい」

そう言われていますが、もしあなたの心がまったく動かないのであれば、やめた方がいいと思います。

だって、話すのが苦手な人がYouTuberを目指したり、写真に興味がないのにInstagramのフォロワーを増やすことにこだわったり、不特定多数の人とのコミュニケーションが嫌いなのにTwitterをはじめてみたりしても、効果が出るとは思えませんよね。

全部、辛くないですか?

大切なのは、「流行っていること」を実践することよりも、「自分が好きだと思えること」「苦痛に感じずに続けられること」を選ぶこと。

たとえば麻理恵さんは、今でこそテレビにも出演していますが、もとは人前で話すことがあまり得意ではありませんでした。一方で、文章を書くことは好きなので、ブログや本を中心にテキストベースの情報発信することからスタートしていったのです。