仕事が忙しいと外食が増えて、なかなかお金が貯まらない——。そんな悩みを抱えている人も少なくないだろう。しかし、1億円を貯めた女性は、時間に余裕がなくても、エンゲル係数を徹底的に抑える工夫をしているようだ。なぜ、そんなことが可能なのか、ファイナンシャル・プランナーの藤川太さんに聞いた。
がんばって働くほど貯まらないジレンマ
食費を節約したいとは思いつつ、なかなか実行できないのが現実。とくに仕事が忙しいと、自炊する時間も気力もなくなってしまい、つい、外食の回数が増えてしまう。
しかも、栄養バランスを考えて、「少しいいもの」を食べようと思えば、1回の予算は1000円前後になってしまうだろう。気が付けば、エンゲル係数が高くなって、なかなか貯蓄ができない。
結局、「がんばって働くほど貯蓄ができない」というジレンマに陥ってしまうわけだが、1億円貯める女性はどう解決しているのか。
ファイナンシャル・プランナーの藤川さんによると、お金持ちが外食するときに気にしているのは「予算を守ること」という。
お金持ちの外食予算は1回500円
「ランチ1回の予算は500円程度に設定している人が多いですね。日常的にランチで700円、800円を使う人はあまり見たことがありません」
600円のときがあれば400円のときもあるが、平均して500円程度に収まるようにしているという。実は藤川さん自身も、ランチ代の平均は500円。
「今日も松屋でお昼を食べましたが、ファストフードなら500円の予算で十分に満足できます。実はダイエットにもいいですよ」