前後2日間でつじつまを合わせよう

たとえば会食がイタリアンのコースだったとしましょう。前菜、パスタ、サラダ、肉料理、デザートとお酒で、1食1600キロカロリーということがあり得ます。もし他の2食を450キロカロリーの「おにぎり・ゆで卵・サラダ」にしたとしても、摂取カロリーは2500キロカロリー。差し引きで±0、太りはしませんが、やせないペースです。

しかし、です。前もってイタリアンのコースであることがわかっていれば、それを楽しみに、前日や翌日を「おにぎり・ゆで卵・サラダ」の食事で納得したり、運動量を増やしたりすることができるわけです。

もし、前後の2日で調整するとしたら、その2日は摂取と消費の差し引きカロリーがマイナス1350キロカロリーになるように調整します。これは食事だけで達成しようとするとかなり厳しい数字になるので、運動が必要です。食事による摂取エネルギーを1600キロカロリーにした上で、450キロカロリー分の運動、すなわち体重80キロ時点の僕なら、だいたい1時間ずつのゆっくりのジョギングを実施する、ということになります。前後の4日で調整なら、30分ずつの運動を追加。このようにすれば、会食や飲み会の影響を分散させていくことができるのです。

運動時間を考えれば週2回が限度

他の日にもっと運動ができれば、さらに会食の余裕を持つことができます。逆に、1時間のジョギングを体力的に週に2回(あるいは30分のジョギングを週に4回)しか追加できないのであれば、会食は週に2回が限界であるとも言えるでしょう。

実際問題、そもそも忙しくて運動ができていないわけなので、会食は週に2回までとし、それ以外はよほどのことがない限りは次週に回すか断るようにしました。これも、ダイエットに集中する期間を決めているからできることで、期間が決まっていなければ、飲み会ができないことがストレスになってしまいそうです。

とはいえ、このように明確に数値化できれば、漠然とした「ダイエットの難しさ」からは解放されます。主観と客観の差が、ダイエット管理アプリやアクティビティ・トラッカーの力で埋まっていれば、このように「食べすぎ/飲みすぎが予想される日」があっても、つじつまを合わせることは決して、不可能ではありません。あとは、ここまでダイエットを続けてきた自分であれば「できる」と自信を持つことです。