ダイエットに潜む構造的な課題

ダイエットという行為を、一歩引いて眺めてみましょう。「食事をガマンする」「がんばって運動する」……どちらも「ガマン」「がんばって」といった言葉が出てくることからもわかるように、精神的なコストの高い行為です。

朽木誠一郎『医療記者のダイエット 最新科学を武器に40キロやせた』(KADOKAWA)

一方、肥満者にとって「好きなものをたくさん食べる(飲む)」「運動せずにゴロゴロする」といった行為は逆に、精神的なコストが低いことがわかるでしょう。同時に、目先の満足感を得られてしまう。簡単に言えば、ダイエットをするより、ダイエットをしない方が、「今この瞬間はラクで快適」なのです。

逆に「このままだと将来は病気になる」と脅かしたところで、今がよければそれでいいモードの人の行動のきっかけにはなりにくい。ダイエットにはこうした構造的な課題があります。

ダイエットは、実はそれぞれに、科学的な根拠(「エビデンス」と言います)があるものです。したがって、みなさんも自身の生活を少しずつ変えていけば、気づくと結果が出た状態になるはずです。

僕のダイエットの日々と一緒に、あなたも自分のダイエットを成功させてみませんか。(続く)

関連記事
コロナ太り対策なら「ラーメンとカレー」をやめる必要はない
筋トレの新常識「追い込みすぎはムダだ」
男の性癖のため肉体を改造する売春婦の姿
「朝は味噌汁、夜はカレー」駅での調理をやめた東京メトロが代わりに始めたこと
歯科医が断言「食後30分以内に歯磨きをしてはいけない」