日経平均にも悪影響か。新たな施策が求められる

ソフトバンクグループの株価は、日経平均へ大きな影響力を有します。日経平均株価は東証1部の流動性が高い代表225銘柄から構成されますが、ソフトバンクグループの日経平均株価における構成率は4.88%と、ファーストリテイリングの9.36%に次いで第2位です(5月22日15時時点)。つまり、仮にソフトバンクグループの株価が20%下落した場合、日経平均も1%下落することになります。日経平均はわずか225銘柄から構成されているため、アンシステマティック・リスク(個別銘柄リスク)が残ってしまいます。

2020年2月12日、スプリントとTモバイルの合併の差し止め訴訟勝訴のプレスリリースがあり、ソフトバンクグループの株価は前日終値5140円から5751円へと大きく上昇しました。これは、赤字であったスプリントの持分比率を引き下げ、連結対象から外すことで業績改善が図られると、投資家から期待されたためです。

このような新たな施策打ち出しやビジョン・ファンドの投資先業績の改善が無ければ、今後の日経平均へ悪影響も少なからずあるといえるのではないでしょうか。

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