言いたいことを言えるようにする「型」

三浦崇宏『言語化力』(SBクリエイティブ)

今月の1位は『言語化力』でした。近年SNSの登場などにより、自分の考えを言語化する機会が増えています。そのなかで、「言いたいことを表現する力がない」「言いたいことはあるものの、どう伝えればいいのかわからない」と感じる機会は少なくないでしょう。

そんなもどかしさを抱えている方におすすめなのがこちら。本書によると、言語化するうえで重要なのは「型」。自分の意見を言いたいのに言えない人でも、決まった型を用いることで、言語化できるようになるといいます。

自分の考えは、どうやったら人に刺さるように伝えられるのか。そのためのヒントが詰まった一冊です。非常に読みやすく、スッと頭に入ってくるのもポイント。読めばちょっとした言葉や発信への心がけが変わるはずです。

大切なことを、適切に話せる人になる

永松茂久『人は話し方が9割』(すばる舎)

第2位は『人は話し方が9割』です。先月のランキングでも第3位に入っていました。

本書は営業マン向けでもなければ、プレゼンテーションのコツについて書かれた本でもありません。むしろ「大切なことを適切なタイミングで話せる人になりたい」「思っていることを正直に言えない」「沈黙の時間が怖い」などといった、日常におけるリアルな悩みを解決してくれる本です。

社会人になると、コミュニケーションスキルの重要性を身に染みて感じるはず。一方で、自分の話し方が適切かどうか、見直す機会は多くありません。自分の話し方を振り返るうえで、本書はぴったりと言えるでしょう。コミュニケーションのとり方を見直し、家族や上司、部下との関係性を円滑にするために読みたい一冊です。