新型コロナウイルスの影響で、多くの学校が突然長期休校になった。塾も習い事も休み、親は仕事。学童に行かせるにしても、親が在宅勤務をするにしても、家で過ごす時間が圧倒的に増えている子どもたち。自由にさせるべきか、勉強させるべきか悩ましいところ。子どもの興味を引き出すユニークな授業で人気を集める「探究学舎」代表で、二男三女の父である宝槻泰伸さんに、この長期休みを子どもにどう過ごさせるべきか、ヒントを聞いた。

時間割を作っていませんか?

探求学舎 代表 宝槻泰伸さん
探求学舎 代表 宝槻泰伸さん。一斉休校を受け、「探究学舎オンライン授業」を平日は毎日無料配信中(3月20日まで)。

「長期の休み」「塾も習い事も休み」「子どもたちが家で過ごす時間が長い」となると、多くの親御さんは、1日をどう過ごすかをきっちり決めた、時間割を作っているんじゃないでしょうか? その発想の背景には、そうしないと危険な行動をしてしまうのではないか、ゲームやYouTube漬けのだらだらした時間を過ごすのではないか、という不安があると思います。

ただ、せっかくの機会ですから、視点を変えてみませんか?

親が子どもに望むのは、「将来、自立した大人になってほしい」ということでしょう。そして、そのための最大の障壁は「自己管理」です。大人であっても簡単なことではありません。やるべきことを後回しにしてなまけたり、誘惑に負けてだらだら過ごしてしまうことは多い。自己管理能力を磨くことは、人生の重要なテーマです。そしてそれは、子ども時代から始まっています。