アレキサンダー大王と宇宙戦艦ヤマトの相関関係
もう1つ印象的なのは、古代ギリシアのアレクサンドロス(アレキサンダー)大王の石棺があるトルコのイスタンブールの考古学博物館です。そこで、すばらしいレリーフ(浮き彫り細工)で飾られた石棺の案内板を見ると「イスカンダル」と書いてありました。トルコ語で(アラブ語も同じですが)「アレクサンドロス」は「イスカンダル」だったのです。
僕はそれを見て、アニメ『宇宙戦艦ヤマト』の主題歌にある「宇宙の彼方 イスカンダルへ」というフレーズがすぐに頭に浮かびました。物語の中で地球を救うために、宇宙戦艦ヤマトが向かったのが宇宙の果てのイスカンダルという惑星です。作者の松本零士さんはアレクサンドロスが好きだったのかもしれません。
日頃から本を読み、人に会うことでいろいろな知識を得ることができます。しかしその上で現場に行くと、また新たな発見が加わるのです。