「中国との違いに驚かされる」と投稿
「日本のニュースやSNSを見ていると、本当に素敵な手作りマスクをしている人が多くてびっくりします。特に知事! 中国との違いに驚かされるやら、感心するやら……」
4月中旬、上海在住の中国人女性が中国のSNSにこんなコメントを投稿しているのを見かけた。そこには中国のニュースサイトで紹介されていた小池百合子・東京都知事がしている手作りマスクをはじめ、地元の粋な手ぬぐい生地を使ったマスクを着用している達増拓也・岩手県知事、奥さま手作りの鮮やかなマスクをしている玉城デニー・沖縄県知事などのマスク姿の写真がズラリ。ほかにデニム生地や福岡県の久留米絣などの素材を使ったマスクも紹介されていた。
確かに、慢性的に続くマスク不足により、このところ、日本全国で手作りマスクを着用している人が増えてきた。スーパーなどに行っても見かける。私自身も「マスク」に常に注意を払っているせいか、手作りマスクをしている人を見かけると、つい注目してしまう。自分も着用してみようかという気になるし、私の周囲でも、自分で制作して友人にプレゼントしている人もいる。
しかし、これはあくまでも苦肉の策。市販の使い捨てマスクが足りないから、仕方なく作るようになったことだ。ほぼすべての日本人にとって、マスク不足は深刻な悩みとなっている。
政府は国内での「増産」を強調しているが、街中のドラッグストアで見かける機会はまだ少ない。シャープなど異業種もマスク生産に乗り出しているが、全国民がいつでも購入できるようになるには、まだかなりの時間がかかるだろう。マスクを巡ってドラッグストアの店頭で小競り合いなども起こっている。
そんな中、一般人だけでなく、知事など公職に就く人も手作りマスクを着用するようになり、それが中国でも報道されるようになったのだ。