知識
コンサルタントに知識は必要です。連載第5回「コンサルタントはどういう勉強をしているのですか(2)」では、コンサルタントの知識習得についてお話しました。
効率的に知識を習得していくには、集中してある特定の領域を深めることと、広い領域をカバーしていくことの2つの方向性を戦略的に取り組むことです。すなわち、目前に必要となる知識、例えば、ある新しい業界のクライアントを担当することが決まったら、その業界に関する知識は最優先で集中的に習得するべき領域です。
でも目先の知識習得にかまけていると、知識は広がっていきません。ですから、例えば曜日を決めて知識を広げるための時間を確保するなど、自身で戦略を立てることが肝要です。
スキル
インタビューをする。議事メモを作成する。データを収集する。データを分析する。会議の準備をする。資料を作成する。報告書を作成する。報告する……。
こうした作業は知識として知っているだけでは不十分で、スキルとして身についていることが必要です。スキル習得には、連載第7回でお話した、「「守・破・離」の高速回転」が鍵となります。
すなわち、以下の3段階で、スキルを自分のものにすることです。
第1段階では、先輩コンサルタントに言われたやり方でやってみること。
第2段階では、やり方に工夫を加えること。
第3段階では、自分のやり方を確立すること。
コンサルタントに求められるスキルは、高度なものも多いので、「守・破・離」を高速回転させて、スキルアップに励んでください。
参考文献-----------
『選ばれるプロフェッショナル』
ジャグディス・N・シース、アンドリュー・ソーベル著、羽物俊樹訳、英治出版