次第に見るだけで食べ物の数値がわかるように

はじめは、どの食材にどれだけのPFCが含まれているかわからないと思うので、探りながらで結構です。

PFCの数値は、食品ならパッケージ裏などに記されている成分表示にそれぞれのグラム数が書かれています。これまでカロリー表示にばかり気をとられていた人は、今一度よく見直してみてください。

栄養の基礎知識を頭に入れた上で見直すと、総摂取カロリーが低くてもPFCバランスがとれていない(Pが少なく、FとCが多いなど)場合があることに気づけると思います。

食材は、少々手間にはなりますが、ネット検索する癖づけをすると良いでしょう。一度検索したものは、メモにして台所に貼っておくなどすると手間が省けるだけでなく自分がよく食べるものもわかるし、PFCが頭に入りやすいです。

それを長く続けていくとだいたいの数値が頭に入るので、食べるものを見るだけで、まるでスカウターをつけているかのようにPFCが数値として目の前に浮かび上がってくるようになります。

バランスが崩れても翌日に取り戻せば間に合う

はじめは一日のトータルで見ていきましょう。例えば、夜に会食で中華に行くことが決まっている日は朝も昼もできる限り脂質(F)はオフにして過ごすとか、朝と昼にごはんをしっかり食べたから夜はかなり少なめにしようとか、そういった差し引きで調整が可能になります。

タンパク質(P)はできるだけ3食ともにしっかり摂る、後に活動しないなら夕飯の炭水化物は控える、といった初級編の実践内容にこの調整術を重ねていくイメージで進めていけるといいでしょう。

もし、なんらかの理由でそのバランスが崩れてしまった日があっても、翌日に取り戻せば間に合います。二日続けて崩れてしまうと立て直しが大変になるので、できる限り一日単位で整えることをルール化してください。

数値が頭に入り、PFCバランスを考えながら食事を選ぶことに慣れてきたら、割合からもう一歩ステップアップしてそれぞれの栄養素の上限・下限を設定し、一食ごとに限りなくベストに近いバランスを目指してみてください。とはいえ、数値はあくまで目安であるので、ゲーム感覚で楽しみながらできるといいですね。