わが子を必ず「算数好き」にする11冊

触れる図鑑・絵本や手を動かすクイズがおすすめ

算数好きは家庭でつくられます。算数の感覚を身につけるには、日常に数や形に親しむ体験があることが大切」というのは算数教育の専門家、大迫ちあきさん。

『プレジデントFamily2018秋号』では、「国語・算数・理科・社会・英語 5教科が大得意になる本」として本記事以外に、より究めたい子供向けの書籍を多数紹介している。

大迫さんがサイコロ、トランプ、カレンダーを“三種の神器”と呼ぶように、一番いいのは遊びに数や形を取り入れることだという。

「形に親しむには積み木やブロック、折り紙がおすすめです。子供が見えるところにアナログ時計や電卓を置くこともいいですね」

今回、選んでくれた本にも、手で触って体験できるものが並んだ。

「朝倉仁先生の『さわって学べる算数図鑑』はよくできています。展開図から実際に立体を組み立てるなど、手を動かして楽しめる仕掛けがいっぱいです」

紙と鉛筆で計算するのが苦手な子でも、手を動かすことは大好き。

「積み木やブロックを組み立てたり、ビーズの数を数えたり。安野光雅先生の『はじめてであう すうがくの絵本』など、紹介した絵本は手を動かして遊ぶきっかけとして最適です」

一方で、算数が得意な子は、意外に本嫌いなことも多いという。そんな子の強い味方は漫画。

「ドラえもんの学習漫画シリーズはよくできています。私が指導して名門中学に合格したお子さんたちも愛読していましたよ」

【算数:数や形が楽しくなる! 編】

楽しく数学の基礎が身につくバイブル
はじめてであう すうがくの絵本』(福音館書店・安野光雅)

安野光雅『はじめてであう すうがくの絵本』(福音館書店)

絵本なのに“数学”の本というのが不思議かもしれませんが、これは算数・数学が体系的に学べる大変よくできた本です。たとえば最初の仲間はずれの話は、数学の分類・集合の第一歩。巻末には親向けに各ページで何を学んでいるのか解説も。本当に大好きな本で、すべての子に教科書代わりに読んでもらいたいほどです。

数と自然のつながりを知る
ふしぎな たね』(童話屋・安野光雅)

安野光雅『ふしぎな たね』(童話屋)

春に1つのタネをまくと芽が出て花が咲き秋に2つのタネがとれる、というシンプルな話を繰り返し、さて次の秋にはいくつのタネがとれるでしょうと問うこのお話は、草木や農作物といった身の回りの自然にも算数の法則が隠れていることが自然に実感できます。

100まで数えるのが面白い
100かいだてのいえ』(偕成社・いわいとしお)

いわいとしお『100かいだてのいえ』(偕成社)

1年生で習うのは100までの数。この本には、10階ごとに違う生き物が住んでいる不思議な家が描かれていて、順に数えたり、10ごとの束にして考えたりという数字の基本が身につきます。なにより低学年の子は数を数えるのが大好き。何度も繰り返し読むはずです。

半分の半分の半分の半分は⁉
王さまライオンのケーキはんぶんのはんぶん ばいのばいの おはなし』(徳間書店・マシュー・マケリゴット)

マシュー・マケリゴット『王さまライオンのケーキはんぶんのはんぶん ばいのばいの おはなし』(徳間書店)

動物の王様・ライオンの食事会ででてきたケーキを、招待された動物たちが分けていきます。ゾウが半分をとり、カバが残り半分の半分を……。そして今度は、動物たちが前の動物の倍ずつケーキを作ると言いだします。美しいイラストで分数や倍数の感覚が身につきます。