発汗作用のあるカレーは、寒い札幌にぴったり
《厳しい寒さに対抗する》
寒さの厳しい北海道において、体の芯から温まる食べ物が求められるのは当然のこと。多様なスパイスによって発汗作用のあるカレーは、体温上昇に効果的。
《農業が盛んで食材が豊富》
栄養豊富な野菜がゴロゴロと入っているのがスープカレーの特徴。北海道は日本の農地面積の約4分の1を占めていて、野菜が手に入りやすい。まさに食材の宝庫。
《道民は無類のラーメン好き》
旭川の醤油ラーメン、函館の塩ラーメンは有名だが、札幌は味噌ラーメン発祥の地。スープにはもともと親しみがあり、スープカレーが生まれたのも必然だった!?
大阪発祥の「スパイスカレー」
たこ焼き、お好み焼き、串カツなど、独自の食文化で知られる大阪。ご飯にあらかじめルウを混ぜた「混ぜカレー」に見られるように、その独自性はカレーにおいてもいかんなく発揮されています。
そんな大阪を象徴するカレーといえば、「スパイスカレー」でしょう。2017年に大阪で注目されると、2018年に全国に波及。2019年には定番化するなど、瞬く間にカレーの一分野として認知されるようになりました。
では、スパイスカレーとはどんなカレーなのでしょうか?
スパイスカレーとは、名前の通り、スパイスの風味を強調した創作カレーです。
一番のポイントはスパイスの「使われ方」でしょう。スパイスカレーでは、スパイスを「溶け込ませる」のではなく、「振りかける」という、独特の方法で使用します。
もう1つ重要なのは、「和」の要素です。スパイスカレーには、和出汁が使われることが多いです。出汁には、お茶やサンショウ、ワサビなどが使用されることもあり、カレーでありながら、日本人の味覚に合うように徹底的にアレンジが加えられているのです。