安倍首相側は「ホテルの明細書」は出すべきだ
安倍さんも、政治行政をよりよいものにしていくために、野党に対して応じるべきところは応じるべきだ。
一つは、ホテルの明細書の提出だ。
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今回の安倍さんの前夜祭においても、ホテルは赤字営業はできないから、何らかの試算をやっているはずで、もし安倍事務所ないしは後援会がその明細書を持っていないというのであれば、安倍さんは、ホテルから明細書を出してもらうようにホテルに働きかけをすべきだ。
野党はこの点を確認すべきである。
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安倍さん側が参加者から参加費用を徴収し、参加者に対して領収書を交付する。安倍さん側がホテルにパーティー費用を払い、ホテルから明細と領収証をもらう。そしてこのお金のやり取りは全て政治資金収支報告書に記載する。
これが政治家が後援会行事を行うときのあるべき姿だ。
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野党はまずは自ら裏付けをとる努力をし、裏付けがとれれば不正を糾弾し、場合によっては政権を倒す追い込みをかける。裏付けが乏しければ、政権を倒す追い込みではなく、襟を正す提案をしていく。これが有権者の支持を広く得るための野党の戦略だと思う。
そしてこんなことよりも、政権が倒れるかもしれないほど重大な問題は、役所による招待客名簿の文書廃棄と、それを正当化するための文書廃棄ルールの事後的な変更の方なんだよ。
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※本稿は、公式メールマガジン《橋下徹の「問題解決の授業」》vol.177(11月26日配信)を一部抜粋し、加筆修正したものです。もっと読みたい方はメールマガジンで! 今号は《【桜を見る会問題(1)】前夜祭での「供応」などが問題じゃない。野党の追及ポイントはここだ!》特集です。