「そんなことぐらいで辞めるのか」という昔の常識は通用しない
こうした新人と上司との摩擦は間違いなく退職の引き金になりがちだ。「そんなことぐらいで辞めるのか」という昔の常識は通用しない。
しかも最近の新入社員は上司の言動やパワハラに敏感だ。日本能率協会の「2019年度新入社員意識調査報告書」によると、どんなときに転職を考えるかという質問に「パワハラやセクハラがあったとき」が76.8%、「職場の人間関係が悪いとき」が73.5%を占めている。この2つの理由は明らかに先輩・上司に起因するものだ。
それは、言葉や思いが互いにかみ合わないという価値観のギャップが大きく影響している。新入社員の離職を防止するのは決して簡単なことではない。